越境と逆境のスタートアップ体験記①
4社目(前職)はレガシー産業をターゲットにしたIT系スタートアップだった。
思い返すと、在籍していた2年半は越境と逆境の連続だった。
その中で自分自身の不足を痛感し、補うために成長できた点もあれば、補いきれずに不足のままの点もある。
大きく成長できたかどうかは別にして、「気づき」や「学び」はたくさんあった2年半だった。
逆境
それまでは曲がりなりにも大企業や学校法人で働いていた。
そこからITスタートアップに飛び込んだ。
ソフトウェア系エンジニアと直接関わった経験も、サービス開発に携わった経験もほぼ無し。
そもそものリテラシーが全く追いついていなかった。
その他にも、会社の看板・名前も通じない、事業立ち上げについても蓄積されたデータや顧客の声からの仮説があるわけでもない。
そんな地点からのスタートだったので、入社当初から逆境・苦境の連続だった。
その後ポジションや担当事業の変更もあり、入社時点も含めると越境は大きく4度発生し、その度に逆境にも襲われた。
入社時点を除けば社内での越境によって逆境に遭遇するのではなく、越境しなくともスタートアップにいれば誰しもが1度ならず何度も逆境には遭遇するものだと思う。
私の場合は、ポジションや担当事業の変化という越境と併せての整理が丁度良さそうなので、その軸で切り分けてみる。
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入社〜半年ぐらい(新規事業開発)
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ITスタートアップへのカルチャーフィット
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自分が何者でもなかったことを知る
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新規事業責任者として
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新規事業を立ち上げたは良いものの数字が全く上がらない
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解約対策責任者として
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突然広告事業の解約対策責任者になり迷子状態
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SaaSのCS立上げ責任者として
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今度はクラウドサービスのCS立上げ
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可視化、仕組化が全然進まない
越境
会社の規模や業態としての越境。
入社してからもポジションが変わったり、担当事業が変わった。
タイミングとしては逆境に書いた通り、入社時点も含め4回、
カテゴリとして大きく分けると「担当事業(ビジネスモデル)」「企業規模・業態」「ポジション」。
この3種類の越境があった。
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モノ→PF→クラウドサービス
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ビジネスモデル、パラダイムの総入れ替え
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大企業(大学)→スタートアップ
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入社当初のカルチャーギャップ
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プレイングマネージャー→事業責任者
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事業責任者として
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新規事業企画責任者として
気づきと学び
成長、と言っていいのかはわからない。
成長と言っていい点もあるとは思う。
一方で、不足の認識に留まり、それを克服まではできていない点もあるからだ。
ただ、不足の認識や、ITスタートアップとはどんなところなのかということも含め、気づきや学びは多くあった。
それは過去の自分がいた地点からの越境による比較から感じたこと、逆境にあってその状況をどう捉え、アクションするか、という経験から感じたことだ。
主には仕事面、メンタル面、自己認識の3つに分けられると思う。
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仕事面
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未経験領域
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視座・目線
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自己認識
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一定充足の認識
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不足の認識
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メンタル面
このように自分が感じていた「越境」と「逆境」、それに伴う「気づき」「学び」が何だったのかを逆境の時期ごとに分けて書いていきたい。